反アート入門
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反アート入門

椹木野衣【著】

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反アート入門

1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 幻冬舎
発売年月日 2010/06/10
JAN 9784344018099

反アート入門

¥1,980

商品レビュー

4.2

23件のお客様レビュー

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2019/05/21

このひとの本を読んだのは初。おれリスペクトする人リストに入りました。いい本です。まず現代アートというものを初めて知りました。今まで何もわかってなかった。わかるっていうのも違うっていうはなしだったけど、そういう観点も含め、感謝。そしてその先、時代や人間や世界やこの国に対する洞察から...

このひとの本を読んだのは初。おれリスペクトする人リストに入りました。いい本です。まず現代アートというものを初めて知りました。今まで何もわかってなかった。わかるっていうのも違うっていうはなしだったけど、そういう観点も含め、感謝。そしてその先、時代や人間や世界やこの国に対する洞察からの切り口、また提言が素晴らしい。読むべし読むべし。

Posted by ブクログ

2015/10/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「神なき世界で、美術はいかにあるべきか」 これを読んでいて、村上春樹を解説した本を思い出しました。 「聖なる天蓋のない世界で、それでも我々は「よきもの」としてあることはできるか」 当面、自分の手の届く範囲の「ローカルなルール」を打ち出していくこと以外に方法はない、というような話だった気がする。 芸術の世界に置き換えるとどうなんだろうなぁ。 「神に代わる何か」という考え方自体が、旧体制のシステムを引きずっていて、「神」の面影が消えない。でも多分、西洋の美術を理解していくためには、このシステムの踏襲は必要不可欠、なのだろう。 でも、そうではない方法だってあるのではないか、というのが、多分この本の核となるようなところなのだと思う。 でも、ちょっとまだ、分かりにくくて、どうしたら良いのかしらと、わたし自身も読み取り切れていない。 もう一度読んで、理解を深めたい。

Posted by ブクログ

2015/07/29

とても面白く、かつ、まっとうな入門書。現代アートについて説明しよう時、語りきれないからこそ「反」という形になってしまうというのはとても誠実だと思う。それは歴史と伝統なき国家、アメリカが芸術の中心となるための必然的手法であり、神や王権の様な捧げるべき権威対象を失ったが故にアートはそ...

とても面白く、かつ、まっとうな入門書。現代アートについて説明しよう時、語りきれないからこそ「反」という形になってしまうというのはとても誠実だと思う。それは歴史と伝統なき国家、アメリカが芸術の中心となるための必然的手法であり、神や王権の様な捧げるべき権威対象を失ったが故にアートはそれ自身がアートであることを証明し、資本主義という市場でその価値を決定される。また日本で美術館やアートに一種の距離が存在するのは、こうした西洋の文脈上に接ぎ木の様に日本の文化が接続されているという説明は非常に納得がいくものだった。

Posted by ブクログ

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