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バレエ・メカニック 想像力の文学
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2009/09/15 |
JAN | 9784152090676 |
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バレエ・メカニック
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商品レビュー
3.3
35件のお客様レビュー
7歳から9年間病院で植物状態の少女の脳に残された記憶が、東京の至る所で具現化される。娘を救うために彼女の脳幹に辿り着こうとする父親と、彼女の主治医のロードムービーのような作品。 津原泰水の作品が好きだ。 大多数の人には見えない世界と大多数の人が見ている世界を行ったり来たり...
7歳から9年間病院で植物状態の少女の脳に残された記憶が、東京の至る所で具現化される。娘を救うために彼女の脳幹に辿り着こうとする父親と、彼女の主治医のロードムービーのような作品。 津原泰水の作品が好きだ。 大多数の人には見えない世界と大多数の人が見ている世界を行ったり来たりしている人、その冷静な観察者、愛情を持った協力者が出てくる作品が多い。というか、そういう作品が好きだ。 作者の頭の中は一体どうなっていたんだろう、と思う。作者自身が行ったり来たりしている人なのか、いや、そうだったら冷静な観察はできないのでは?愛情を持って寄り添っていきたいそのような特徴を持った対象がいたのか。 才能があって破滅型で長生きできなそうな人が主人公の物語をいくつか読んだ。この作品もその一つ。その主人公達には他者のために行動できるあたたかさを感じる。
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かねてから読みたかった、大脳を失い植物状態の少女が東京そのものを脳とする話。美しく生々しい混沌。極彩色の九龍城のよう。特に第一章は小説的というよりは長い長い詩のようで、前後がわからなくなることもしばしばあったけれど、文章を追うのにまったくストレスを感じなかった。最後の邂逅のシーン...
かねてから読みたかった、大脳を失い植物状態の少女が東京そのものを脳とする話。美しく生々しい混沌。極彩色の九龍城のよう。特に第一章は小説的というよりは長い長い詩のようで、前後がわからなくなることもしばしばあったけれど、文章を追うのにまったくストレスを感じなかった。最後の邂逅のシーンがたまらなく美しい。二章はもう少し読み込みたいが、第三章に至っては更に難解。手元に置いて脳に染み込ませたい一冊。「彼女」が好き。
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昏睡状態の少女の夢想と東京の街並みが、一緒くたになったような感覚は、登場人物同様に、読んでいる私自身も幻想に囚われたかのような、美しさと恐怖を感じました。 内容の全てを理解したとは思えず、正直、読んでいて難しく感じた部分も多かったのですが、根本は、もう一度会いたい人を、ただひた...
昏睡状態の少女の夢想と東京の街並みが、一緒くたになったような感覚は、登場人物同様に、読んでいる私自身も幻想に囚われたかのような、美しさと恐怖を感じました。 内容の全てを理解したとは思えず、正直、読んでいて難しく感じた部分も多かったのですが、根本は、もう一度会いたい人を、ただひたすらに求め彷徨っている人たちの哀愁がそこかしこに散りばめられているように感じました。 第三章の、複数形の「トキオ」が、改めて個人の「外起夫」に戻る場面は、上記のこともあり、印象に残りました。
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