捨て猫という名前の猫 創元クライム・クラブ

樋口有介(著者)

• 販売会社／発売会社: 東京創元社
• 発売年月日: 2009/03/25
• JAN: 9784488025328

商品レビュー

2019/08/27

柚木草平シリーズ。順番でなくどこから読んでもこのシリーズは面白い。特に本作はプロットがとても良い。少しいつもよりも酷な内容だが。もうどれを読んでもハズレがないので読むのが勿体なくなってくる。

2018/11/05

久しぶりに袖木草介シリーズを読みました。
人の価値……価値観と自分が思う価値……価値観。
今回は、大人のわがままな価値観に翻弄されてしまった少女の為に、草介は真相を調査します。

『麦』に、もう少し会ってみたかった。
そんな気持ちになりました。

2017/10/22

「彼女はたぶん魔法を使う」から始まった柚木草平シリーズの9冊目。

柚木シリーズには、特に昔の探偵ものを思わせる独特のセリフ回しがある。

例えば、「自分に都合の悪い話は聞かなかったことにする。そうでなければこんな不愉快な人生を三十八年も、つづけてはこられなかった」とか。

で、今さらながら、へぇ～、柚木ってまだ38歳なんだ、と、関係ないところが気になった。

どちらかというと、もっと上、中年のオッサンかと思っていたから。

いまどきの38歳の男って、こんな口調で話すかねぇ。

と言っても、柚木草平モノは好きだから、別に年は関係なのだが。

気取り、照れ隠し、やさしさとか、いろんな感情が、ごちゃごちゃと複雑にまじりあって、こんな言い回しになるのかもしれない。

ただ、時々、メンドーくさくもなるが。

ビルの屋上から身を投げた女子中学生。「自殺ではない。それを柚木草平に調べさせろ」という月刊EYE編集部にかかってきた1本の電話から、柚木は事件に飛び込んでいく。

例によって憂鬱さを抱えながら。