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殺人者の涙 Y.A.Books
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殺人者の涙 Y.A.Books

アン=ロールボンドゥ【著】, 伏見操【訳】

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殺人者の涙 Y.A.Books

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小峰書店
発売年月日 2008/12/12
JAN 9784338144285

殺人者の涙

¥1,650

商品レビュー

4.1

21件のお客様レビュー

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2024/06/28

あらすじに興味を持って読み始めたけど途中でやめた。 南米チリが舞台だけどチリを描くというよりはオリエンタリズム的なファンタジー南米な気がする。下に見ながら都合よく賛美して消費する目線。 しかもドラマチックに涙を誘うための大仰な悲劇。 調べたり具体的な想像をしたりせずに雰囲気だけで...

あらすじに興味を持って読み始めたけど途中でやめた。 南米チリが舞台だけどチリを描くというよりはオリエンタリズム的なファンタジー南米な気がする。下に見ながら都合よく賛美して消費する目線。 しかもドラマチックに涙を誘うための大仰な悲劇。 調べたり具体的な想像をしたりせずに雰囲気だけで描いているようで乗れなかった。 細かい部分の違和感も多い。 石や根のからむ、すごく硬い地面に大人二人分を埋める穴を掘るのに「2時間もかかった」とか、それを掘り終わったあとで「スープが冷めちまうぞ」とか。 硬い地面を手掘りで2時間で掘れるか?掘り始める前に作ったスープは2時間も保温されるのか? ヤギは加齢で目が濁り歩くのも苦しそうなのにミルクを出す。5匹いるから別のヤギが出してるかもしれないけど子ヤギの描写はない。 水を汲みヤギや鳥を飼い畑を作っている設定はあるけれど生活に見合うように思えない。会社勤めをしたことのない人が取材せずに描いたサラリーマンのような薄っぺらさがある。 惰性で読んでみたけど子供にペットを殺させるところでギブアップ。これもそんなので即死するか?と疑問はある。 リアルじゃなくても両親の喉を掻き切った死体が転がる部屋で食事をしようとする冒頭よりもよほどショッキング。 まあこのエピソードは物語に必要な要素と理解できるけど。 見返しの地図がぜんぜんわからないと思ったら西が上の向きだった。 良く見ればちゃんと表示があったけどなぜこの向きなんだろう。横長なら入れやすいから?わかりにくい。 訳は悪くないけど良くもない。 食べ物を「よそう」が「よそる」なのは間違いでこそないけど若年向けの本としては美しくない。命令形は「よそれ」ではなく「よそえ」じゃないかな。 全体的に雑だし敬意が足りない。

Posted by ブクログ

2019/11/28

チリの最南端の町からも離れた荒野に夫婦二人で営む農場があった。息子のパオロとひっそり暮らす夫婦は、時折訪れる旅人(冒険家だったり地質学者だったり…)にワインを提供する質素な静かな暮らしをしていた。そこへ突然訪れた殺人者でならず者のアンヘルは、夫婦をナイフで殺害し残されたパオロと家...

チリの最南端の町からも離れた荒野に夫婦二人で営む農場があった。息子のパオロとひっそり暮らす夫婦は、時折訪れる旅人(冒険家だったり地質学者だったり…)にワインを提供する質素な静かな暮らしをしていた。そこへ突然訪れた殺人者でならず者のアンヘルは、夫婦をナイフで殺害し残されたパオロと家畜たちとともに、この農場で暮らし始める。 乱暴者のアンヘルも、落ち着くところを求めていたのだ。 あらくれ者のアンヘルと無垢なパオロ。不思議な信頼関係が築かれていく。そして、放浪の若者ルイスが加わり新たな農場生活が始まる。 パオロの年齢ははっきりしないが、目の前で両親を殺したアンヘルに恐怖心を持たずにいること、やがて両親との生活が完全に忘れられていくこと、最後まで納得できなかった。ストーリー後半の流れはわからなくもないのだが、パオロのその感覚が作品全体を虚構の作品と感じさせてしまっているように思った。

Posted by ブクログ

2018/08/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

殺人者が殺してしまった夫婦の子どもを育てるうちに、人としての感情を取り戻す話。 さらっと1日で読了。 子どもが何歳なのかが分からないが、子どもに頼られることで殺人者が幸せを感じていく。 子どもの両親や、子どもを守ろうとしてくれていた心優しい年老いた木こりの死。 そして人の愛情や詩や音楽の素晴らしさを知り、罪の深さに気付いた殺人者の苦悩。 お腹が空いて凶暴になってしまった、可愛がっていたキツネの死。 何ともやるせない気持ちになる内容がたくさんあった。 愛されてこなかったから愛せない。人の気持ちが分からない。 子どもがみんな大人から大切に愛されて、暖かい絨毯のような心地よい環境や教育を受けられますように。 最後は少し救われた気持ちになる内容だった。

Posted by ブクログ

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