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テイヤール・ド・シャルダン
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テイヤール・ド・シャルダン

竹田誠二(著者)

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テイヤール・ド・シャルダン

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 聖母の騎士社
発売年月日 2008/09/01
JAN 9784882162926

テイヤール・ド・シャルダン

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2020/03/11

イエズス会神父であり、地質学、古生物学者であったティヤール・ド・シャルダンの評伝を読む。 進化論をしっかり唱えながらも、 人間は、キリストに向かって進化しているということを言って、 当時のバチカンから「危険人物」とみなされ出版を禁止されたが、死後、 第二バチカン公会議の後、正当...

イエズス会神父であり、地質学、古生物学者であったティヤール・ド・シャルダンの評伝を読む。 進化論をしっかり唱えながらも、 人間は、キリストに向かって進化しているということを言って、 当時のバチカンから「危険人物」とみなされ出版を禁止されたが、死後、 第二バチカン公会議の後、正当に評価されることとなる。 ティヤールは、司祭として、第一次世界大戦に従軍中、 そこに人類の破滅ではなく、 全宇宙の生命が戦いを超えて、新しく進化し大いなる未来が創り出されているビジョンを見る。 心理学者アルフレッドアドラーが、一次大戦に従軍中、 絶望ではなくて、人類の連帯の可能性と希望を見出していたことをも想起させる。 また、ルメートルによれば、宇宙も進化しており、 進化は精神に向かっていくことを信じていた。 そして、普遍的、宇宙的キリストが精神として最高のものであると。 地質学者として、中国の砂漠を移動していた彼は、 祭壇でミサを捧げることができず、 地球全体を祭壇として、その上に世界の苦しみと働きを捧げてミサをなしていたという。 ミサは世界を変える働きであり、圧倒的な実在の働きである。 受肉を通して、全宇宙と全物質が聖化される。 神の場とは、まさに私自身である、とティヤールは述べる。 マルクス主義に対しては、徹底的な無神論ではなく宗教的一面を秘めていると考えた。 ロジェ・ガルディはマルクス主義者でありながらも、ティヤールの『神の場』を読んで、水を得た魚のように大きなくつろぎを感じたと述べ、 「キリスト教の神は、宇宙生成の神であり、進化の神なので、キリストの神を再発見するのです」と講演会で話す。 ティヤールは、「共産主義に打ち勝つ唯一の方法は、キリストをあるべき姿で人々に紹介することである」と述べる。 余談であるが、ビッグバン理論をはじめに唱えたのは、 司祭であり物理学者でもあったルメートル。 春日大社の宮司の葉室さんという人も、 神が人間を造ったのは、自分自身を探し求めさせるためだと言う。 やはり、宇宙には意志も目的もあって、進化している。 そして、私たちの存在も神に向かって霊的に進化の途上にある。 ワクワクするねえ。

Posted by ブクログ

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