天下の副将軍 水戸藩から見た江戸三百年 新潮選書

長山靖生【著】

• 販売会社／発売会社: 新潮社
• 発売年月日: 2008/05/25
• JAN: 9784106036064

商品レビュー

2023/12/03

なぜ水戸藩は尊皇攘夷の魁なのに自滅してしまったのか、なぜ水戸藩内で対立することになったのかが、関ヶ原以前にまで遡って丁寧に書かれており、本当に面白かった。幕末の水戸藩の出来事の背景を詳しく知ることで、また更に幕末への造詣が深まった。

2012/09/19

中央図書館で読む。非常に興味深い本でした。関東地方に大きな大名がいなかったのは、幕府の安全のためである。そのため、水戸藩は、経済的に恵まれた藩ではなかった。これは、今も、昔も変わらない。昨年、水戸を訪れた。県庁、図書館、美術館等の公共施設は立派だが、商店街等は貧弱だった。幕末期も、幕府の援助に頼っていたようです。

2011/12/17

本書は水戸藩から見た江戸時代を書いた本です。いまぐったりしているのは固い本を無理矢理半日で読んだ事だけが理由ではありません幕末動乱期の水戸藩をみると憂鬱でぐったりしてしまうのです。（とにかく藩内の派閥争いが凄まじい）。幕末というとついつい目が西を向いてしまいますが本書を読んで改めて東も重要だと認識しました。天下の副将軍とはいうものの幕府にそんな役職はありません。歴代藩主が格を築き上げた訳です。また水戸黄門の名君ぶりなども書かれていて面白かったです。