商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1983/04/01 |
JAN | 9784062005128 |
- 書籍
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一輪の花
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一輪の花
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遠州流茶道の12代家元の自伝。千家流と違って近代以降の遠州流がどのような経緯を辿って一般へ普及し今に至るかを知ることもできてよかった。 青山南町にあった、石黒子爵の世話で住むことになった実家。父母の想い出と、武家の長男としての教育(高取静山の自伝と重なるところある)、自主性に任せ...
遠州流茶道の12代家元の自伝。千家流と違って近代以降の遠州流がどのような経緯を辿って一般へ普及し今に至るかを知ることもできてよかった。 青山南町にあった、石黒子爵の世話で住むことになった実家。父母の想い出と、武家の長男としての教育(高取静山の自伝と重なるところある)、自主性に任せた父宗明の教育と和歌や定家様、香、茶花への習熟。美術学校での1年半と学徒出陣、そしてシベリアでの4年間の辛苦。帰国してから茶道の隆盛を知った歓喜と茶会での気分の落ち込み、それから全国を巡っての復活。護国寺月光殿で馬蝗絆を用いた襲名披露茶会。オランダ陶器里帰りの旅やシベリア墓参、インド仏跡巡拝行。奥さんとの馴れ初めなど。 宗慶さんはいろんなことに研究熱心だし根っからの茶人だし、涙もろくて、情熱を持ち、感情豊かな人なんだろうと感じられた。ロシアで白樺ジュース飲んだけど、あれホントに白樺だったんだな。日本軍は捕虜にならないことを前提にしていたから捕虜の扱いに関しての国際法に疎く、それが戦後に戦争犯罪とされることに繋がったろうし、シベリア抑留などを思うと本人たちにも災いだったのでは。
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