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「命令違反」が組織を伸ばす 光文社新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社/ |
発売年月日 | 2007/08/16 |
JAN | 9784334034139 |
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「命令違反」が組織を伸ばす
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商品レビュー
3.8
13件のお客様レビュー
著者の論理展開は説得力あり、特に人間の合理性を前提とした考察はよく分かる。そもそも人間は、限定的にすら合理的に見えない場合もあるが、少なくとも組織における行動原理には合理性が伴うものとして読解が可能。非合理が許されるのは、オフの日における特権かも知れない。 理論の立脚点は「効率...
著者の論理展開は説得力あり、特に人間の合理性を前提とした考察はよく分かる。そもそも人間は、限定的にすら合理的に見えない場合もあるが、少なくとも組織における行動原理には合理性が伴うものとして読解が可能。非合理が許されるのは、オフの日における特権かも知れない。 理論の立脚点は「効率性と正当性の不一致が生み出す不条理」「私的利益と社会的利益の不一致が生み出す不条理」が組織には内在するが、この不条理を打開する場合に、命令に従わぬ事が却って機能する事もある、という事だ。 その論拠の一つとなるプロスペクト理論による限定合理性とは。レファレンス・ポイント、参照点により、人間が物事を認識し、評価する時に参考にする主観的な基準が働く事。その基準に対する損得を心理的価値とし、相対的利益・損失として評価。牟田口廉也のインパール作戦を挙げる。 単に命令が無能であり、それを受けた側が更に広範囲かつ深い合理性、つまり有能な判断ができれば、違反が有効であるという話。そう言ってしまえば詰まらぬかも知れぬが、その無能と有能を事例でもって解き明かす。至近の多様性ブームにおける、労働者確保とは別の側面を垣間見る。合理性の範囲を広げる事が肝要。
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限定合理性の下での判断は試行錯誤を免れない。 間違った方向に進むのをやめさせる解決策の一つは著者の言う「命令違反」だ。 が、最終章に書かれているカント的組織であれば、命令の正しさについて忌憚のない議論が可能なはずであり、「命令違反」をせずとも軌道修正は可能だろう。
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人間は、完全合理的でない。したがって人間が完全合理的という前提での歴史解釈では理解できないもしくは、誤解することが避けられない。本書では、それを克服するために、行動経済学などの手法を使い、限定合理的な人間の行動原理を基にして、第2次世界大戦のミスオペレーションや、その逆の命令違反...
人間は、完全合理的でない。したがって人間が完全合理的という前提での歴史解釈では理解できないもしくは、誤解することが避けられない。本書では、それを克服するために、行動経済学などの手法を使い、限定合理的な人間の行動原理を基にして、第2次世界大戦のミスオペレーションや、その逆の命令違反だが正しかったオペレーションの解説を行う。これにより、「良い命令違反」を定義し、それを行える組織となるように主張する。まさに慧眼といえよう。自分のミスオペレーションに目をつぶり、ひたすら上からの命令にYESを繰り返すマネージャー連中に、この本をささげたい。
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