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昭和経済史 岩波現代文庫 学術176
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店/岩波書店 |
発売年月日 | 2007/05/16 |
JAN | 9784006001766 |
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昭和経済史
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昭和経済史
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商品レビュー
4.9
8件のお客様レビュー
戦後の高度経済成長により日本は経済大国となった。その期間、円の価値に非常に神経を尖らせていたのだと感じた。当たり前と言えば当たり前だが。 戦後、中東の石油開発によって資源を安く手に入れることが出来、さらに1ドル360円の固定レートの環境下で、原材料を仕入れても貿易収支黒字を実現...
戦後の高度経済成長により日本は経済大国となった。その期間、円の価値に非常に神経を尖らせていたのだと感じた。当たり前と言えば当たり前だが。 戦後、中東の石油開発によって資源を安く手に入れることが出来、さらに1ドル360円の固定レートの環境下で、原材料を仕入れても貿易収支黒字を実現出来たのは、日本にとって幸運であった。 ただこの戦後に確立した加工貿易でドルを稼いで、日本の安全保障を確固のものとするという経済体制が容易に転換できていないのが現状の問題なのかなとも思う。 資源の値上がりにより、円安の弊害が顕著になってきている。昭和の頃は一旦引きしめても、再び通貨安政策を取れば経済が浮上する素直な経済システムだったのが、製造業の海外移転や個人消費の増加により従来のようには行かなくなった。 約10年前から実施されたアベノミクスは円安政策により自動車産業をメインに輸出産業を支えたことは事実である。しかし民主党政権当時の過度な円高(ファンダメンタルズからも外れていた?)は問題であることは留意しても、その期間は経済構造の抜本的な転換をはかる好機であったのではないかと今になって思う。少なくともEV産業にはもっと目を向けるべきだっただろう。 経済の構造改革というアベノミクスの三本目の矢が、今後実現することが出来ずに日本の競争力が落ちていったら結局、アベノミクスはただ日本経済の延命をはかっただけとなる。長期に渡る金融緩和の代償は浅学な私にはどうなるか想像つかない。しかし円安政策という日本のある種の伝統的政策を固執し続けてきた限界は見えているのかもしれない。
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講義の口述を、起こしたものなので読みやすく分かりやすい。経済という側面で昭和の時代を切るとこんな断面がみえるのだなーと感じた。 戦前の話もさることながら、オイルショックという制約が、産業の合理化にかなり大きな影響を与えたということがおもしろい。まさにピンチをチャンスにできたのです...
講義の口述を、起こしたものなので読みやすく分かりやすい。経済という側面で昭和の時代を切るとこんな断面がみえるのだなーと感じた。 戦前の話もさることながら、オイルショックという制約が、産業の合理化にかなり大きな影響を与えたということがおもしろい。まさにピンチをチャンスにできたのですね。当時は。平成になって30年間ずっと不況みたいな状況下、不利な状況が続いて、それは全く活かせなかった、そしていつの間にか周りの国々から追い抜かれてしまいつつあるという現在とは大きく違う。まだ余地があったということなんでしょうか。でも、当時も無理だと思われていたことをどうにかしたわけだからなぁ。 後半が、経済大国としての日本の責任、みたいな論調が続いて、ジャパンアズナンバーワンを地でゆく時代だったのだと再認識した。
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「岩波セミナーブックス」の1冊として刊行された本を文庫化したもので、著者が昭和60年におこなった講義がまとめられています。「還暦」を迎えた昭和経済の歩みを、やさしい言葉で分かりやすく解説しています。 昭和という時代は、途中に太平洋戦争という大きな出来事を含む激動の時代ですが、本...
「岩波セミナーブックス」の1冊として刊行された本を文庫化したもので、著者が昭和60年におこなった講義がまとめられています。「還暦」を迎えた昭和経済の歩みを、やさしい言葉で分かりやすく解説しています。 昭和という時代は、途中に太平洋戦争という大きな出来事を含む激動の時代ですが、本書は戦前と戦後を分断することなく、この時代の日本経済を一貫した流れとして描き出しています。また、高橋是清や石橋湛山といった主要な登場人物の経済思想がそれぞれの時代の中で持っていた意味についても、多少踏み込んで説明がなされています。 書かれたのが1985年ということで、本書で扱われているのは高度経済成長の終焉と日米経済摩擦までですが、本書の続編として『現代経済史』(岩波セミナーブックス)が刊行されています。
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