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安田講堂 1968-1969 中公新書
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安田講堂 1968-1969 中公新書

島泰三(著者)

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安田講堂 1968-1969 中公新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社/中央公論新社
発売年月日 2005/11/25
JAN 9784121018212

安田講堂 1968-1969

¥1,078

商品レビュー

3.5

13件のお客様レビュー

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2024/08/09

東大安田講堂の事件は子供ながらにニュースで見ていてうっすらと知っていたがその後の浅間山荘の事件と一緒になり、何だかヘルメットかぶった暴れん坊の起こした事件かと思っていた。この本は最後まで安田講堂に立て篭もった東大生が書いたルポタージュです。だから知らない事実が満載の驚きの本です。...

東大安田講堂の事件は子供ながらにニュースで見ていてうっすらと知っていたがその後の浅間山荘の事件と一緒になり、何だかヘルメットかぶった暴れん坊の起こした事件かと思っていた。この本は最後まで安田講堂に立て篭もった東大生が書いたルポタージュです。だから知らない事実が満載の驚きの本です。30人の学生たちの疑問を1000人の機動隊導入というカタチで答える国家権力への闘いの記録です。「東大落城」より数倍冷静なでも熱き若者たちの姿が読み取れる貴重な本でした。

Posted by ブクログ

2016/12/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 2005年刊。著者は、東京大学理学部在学中の1969年、所謂「安田講堂籠城事件」に参加し、懲役2年の実刑判決を受けた人物。  本書はこの「安田講堂籠城事件」の前後の模様を、内側から体験談的に叙述する書である。  これこそ体験談(ただし種々の史料にあたっており、引用も多い)と言える生々しさ。  感傷過多な点は青春回顧録の面もあるからだろう。事実をきちんと列挙している以上、この程度の感傷的叙述は個人的には許容できる。  さて、叙述からは著者らは、日本共産党配下の者や新左翼とも対抗・対立し、彼らとは全く違う目標があったことが伺える。  それは例えば、①インターン無給の是正。②カレーライス一杯50円の時代、30億円もの使途不明金を出し、これに対する弁明をしなかった日本大学の経営陣への批判と情報開示。そしてなによりも、③官憲の大学構内への干渉を唯々諾々と承認した東京大学の総長その他教授会の面々の唾棄すべき姿勢への反発である。  これらは政治変革や権力奪取を目指したのではなく、個別具体的マターの対応方に対する抗議でしかない。  そもそも、ベトナム反戦運動とて権力奪取を目指したもの、すなわち革命を目指したものとは直ちに評し得ないだろう。    このような個別マターの解決に向けて、自分の未来と、命とを賭して異議申立を行い、強権発動に抵抗した。  今の自分が、この万分の一だけの熱量でも持ちながら、事に当たれているか?。そういう意味では、粛然とさせられた一書である。  ただし、本書の内容で残念なのは、籠城事件による逮捕の後、代監等での勾留・取調べの模様や、爾後の刑事裁判が殆ど叙述されない点だ。  司法もまた、ある種の官憲による措置であるはずだからだ。  ところで、かかる境遇下にありながら、著者は京都大学で理学博士を取得し、ニホンザル生息地保護管理調査団主任研究員、マダガスカル国派遣専門家として霊長類研究指導をするというキャリアを積んだ。  この経緯や事情は詳らかではないが、京大の懐の深さを想起できるエピソードではある。

Posted by ブクログ

2016/09/23

秀逸なドキュメンタリーだ。感動するのは、くり返し開催される学生大会の討論と採決で、バリケードストライキが常に多数派の意思であったことである。 同時代の末期に同じ空気を吸った身としては、魂が震え背筋に痺れが走る思いをもつ。 しかし本書のネットでの書評はかんばしくない。当時を知らない...

秀逸なドキュメンタリーだ。感動するのは、くり返し開催される学生大会の討論と採決で、バリケードストライキが常に多数派の意思であったことである。 同時代の末期に同じ空気を吸った身としては、魂が震え背筋に痺れが走る思いをもつ。 しかし本書のネットでの書評はかんばしくない。当時を知らない世代には、あの時代の空気は理解しにくいのだろう。 著者は「サル学」の著名な研究者である。著書を読み進むうちに図書館の検索で本書を知ったが、借り出した本には「書庫」のマークが貼ってあった。本書を手に取る人も数少ないのだろう。 しかし、この時代の若者の反乱があったからこそ、現在の透明性を求められる社会が創られたことを忘れてはならないとも思った。

Posted by ブクログ

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