商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 徳間書店/ |
発売年月日 | 1992/11/30 |
JAN | 9784191250116 |
- 書籍
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白雪姫の殺人
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白雪姫の殺人
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東京郊外の老人ホームに、アニメーション業界の草分けとなった技術者たちが入居している。そこで元アニメーターの「アッコちゃん」が白雪姫の衣装を着て首を落とされて死んでいた・・ 入居者は70歳から76歳で、92年作品なので今から約30年も前の作品。現在だったらプラス10才は年を上...
東京郊外の老人ホームに、アニメーション業界の草分けとなった技術者たちが入居している。そこで元アニメーターの「アッコちゃん」が白雪姫の衣装を着て首を落とされて死んでいた・・ 入居者は70歳から76歳で、92年作品なので今から約30年も前の作品。現在だったらプラス10才は年を上に設定するかなあ、などと思いながら読んだ。彼らは現役を退いてもなおホーム内で、飛勇馬、アトム、鬼太郎、オバQ、009、こずえ、アッコちゃんと呼ばれている。そして昔の同業者仲間なので昔の人間関係をひきずり、やりきれなかった恋も再燃させているのだ。この様を読むと、やっぱり最後まで自宅にいたいなあ、と思う。 作者の辻氏は40歳ころから老人問題に興味を持つようになったという。犯人の殺人の動機は、人間が老いていく様、かつて若い頃の輝きが失われていく様、に対する一種の考えが書かれている。老いさらばえて姿も考えも醜くなっている、それならば・・ 謎解きには、新宿ゴールデン街の”蟻巣”の面々が加わるが、「年寄りをうっとうしいで片づけては、かわいそうだよ。年をとると頭の中が乾燥するから、自然に頑固になる。それだけのこった」と言わせている。なるほど、犯人の動機とは対をなす考え方だ。 老人に対する鋭い考え、に拍手を送りたい。 しかし作者の辻氏は1932年の生まれなので、現在89歳。 2020年に発表した『たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説』で「ミステリが読みたい! 2021年版」国内編1位、「週刊文春ミステリーベスト10 2020」国内部門1位、「このミステリーがすごい! 2021年版」国内編1位となりミステリーランキング3冠を達成したというではありませんか。 1992.11.30発行 図書館
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『戯曲・誕生殺人事件』が面白かったので、ポテト・スーパー夫婦の登場する他の本を読んでみようと思って読んでみた。この本ではまだ婚約中で、バー蟻巣の常連のうちの二人として登場する。他の常連たちも、殺人現場に赴いて推理に参加する。面白い構成になっている。老人ホームが舞台なので、老人問題...
『戯曲・誕生殺人事件』が面白かったので、ポテト・スーパー夫婦の登場する他の本を読んでみようと思って読んでみた。この本ではまだ婚約中で、バー蟻巣の常連のうちの二人として登場する。他の常連たちも、殺人現場に赴いて推理に参加する。面白い構成になっている。老人ホームが舞台なので、老人問題にも言及があり、もちろんミステリとしても面白かった。
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イメージ参照(http://kentuku902.seesaa.net/article/387155385.html)
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