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アナトミア社会心理学 社会心理学のこれまでとこれから
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 北大路書房 |
発売年月日 | 2002/02/28 |
JAN | 9784762822407 |
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アナトミア社会心理学
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アナトミア社会心理学
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商品レビュー
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2件のお客様レビュー
他の方の感想に書かれている、「心理学は科学主義が問題なのではなく、科学になりきれていないのが問題」というのは、わかる反面、疑わしいところもある。 まず「わかる」という点に関して。たしかに心理学は科学"主義"であり、(自然)科学にはなりきれていないであろう。そ...
他の方の感想に書かれている、「心理学は科学主義が問題なのではなく、科学になりきれていないのが問題」というのは、わかる反面、疑わしいところもある。 まず「わかる」という点に関して。たしかに心理学は科学"主義"であり、(自然)科学にはなりきれていないであろう。その点において、(自然)科学的実践を徹底して突き詰めれば、心理科学になるのかもしれない。(そのような取り組みを試みている心理学者もいる) 一方、本書で紹介される先人たちが指摘してきたのは、(自然)科学的対象と社会科学的対象の違いであり、(自然)科学と同じようなアプローチで「人間(あるいは心)」を理解することは極めて困難(あるいは不可能)である、ということである。つまり、(自然)科学的実践を突き詰めたとしても、そもそも性質の異なる対象を調べているのだから、行き着く先で明らかにできることはほとんどない(限られたことしかない)という指摘である。これが、上記の「疑わしいところ」という意味である。 ガーゲンを日本に紹介した杉万俊夫が諸著作で論じているが、人間科学には、一次モードと二次モード(そして、その繰り返し)がある。一次モードでは、(自然)科学的実践も必要な場合があるが、それをもとに二次モード(一次モードの「気づかざる前提」に気づく段階)に移行し、それを踏まえて、新たな一次モード(これは以前の一次モードとは異なる)になる。 このように、(自然)科学的実践は必要であるが、それがすべてではない。本書はこれまでの伝統的社会心理学を批判しており、その批判はその通りであるが、すべてを捨て去る必要はない(批判とはそもそも訂正の営みであろう)。何が問題でどこまで位置づけられるのか。それを考えなおす必要があるのだと思う。 そのような材料を提供しているのが本書である。本書は社会心理学会の「出版賞」も受賞している。ただ、どれだけの社会心理学徒に読まれているかは心許ない(私もその一人であった)。「社会心理学界の将来はけっして悲観的なものではない」と本書は締めくくっているが、材料があってもそれを調理して繋いでいかなければ、将来展望は楽観的希望でしかなかったことになろう。
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私はこの手の本が大好き。心理学、特に社会心理学の裏にある哲学を解体してます。まんまか。 思想と学問はセットだとつくづく思う。楽しい。 ただ誤植、多いかな。
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