雨あがる 山本周五郎短篇傑作選

山本周五郎(著者)

• 内容紹介: 内容:日日平安. つゆのひぬま. なんの花か薫る. 雨あがる
• 販売会社／発売会社: 角川書店/
• 発売年月日: 1999/08/31
• JAN: 9784048731812

商品レビュー

2024/07/13

4つの作品はいずれも浪人だったり
女郎屋の住人だったりだが
厳しい生活の中でも
人への思いやりだったり
自身の生きる矜持だったりが
描かれていて面白く読めた

身分違いの武士を機転を利かして
救った女郎屋の娘は男の言葉を
信じて待つが
勘当が解けた男は許嫁と一緒に
なると伝えに来る
そして言うセリフが
一緒になれると思っていたのか
と
時代の身分違いではあり得る
だろうけど
居るよ　この手の卑怯な輩
今にも通じる話ばかり

どんなに貧しくても
自分の矜持をしっかりもって
いる人はいいな

2014/09/12

凛として、優しい。周五郎は素晴らしい。
母は以前、貧乏人の武士のしみったれた話は嫌いだと言うが、思わず失笑。

2012/07/05

黒沢映画を通じて山本周五郎を知りました。

日々平安
つゆのひぬま
なんの花か薫る

そして
雨あがる

黒沢監督の関わった最後の映画となった『雨あがる』。

一言でいうと、
なんでもない日常のようなドラマ。

でも、とてもこころがあったまる。

山本周五郎の直木賞を固辞した人柄にとても惹かれます。
本人の生き方にこそ、この小説群の真骨頂が隠されているのかもしれません。