商品詳細
内容紹介 | 内容:熊の場所. バット男. ピコ-ン! |
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販売会社/発売会社 | 講談社/ |
発売年月日 | 2002/10/15 |
JAN | 9784062113953 |
- 書籍
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熊の場所
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熊の場所
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商品レビュー
4
71件のお客様レビュー
舞城王太郎さんの作品を読むのは初めてなのですが、想像よりずっとイカれていて驚いた 3篇収録された短編集ですが、そんなに時間もかけずに読める文章なのにやたらに濃密で、扱われる出来事は相当に胸糞悪くなる内容で、かつ倫理的にも問題がある描写がたくさんです なのにどこかカラっとしたユーモ...
舞城王太郎さんの作品を読むのは初めてなのですが、想像よりずっとイカれていて驚いた 3篇収録された短編集ですが、そんなに時間もかけずに読める文章なのにやたらに濃密で、扱われる出来事は相当に胸糞悪くなる内容で、かつ倫理的にも問題がある描写がたくさんです なのにどこかカラっとしたユーモアや、明晰な論理性もあって、終始、こいつはヤバいものを読んでいるぞ…という、ときめきが止まらぬ読書になりました 読み終わっても読んでる最中の熱さや狂気が身体に残る、毒に痺れたような感覚と読むことの快楽が脳に染み渡りこびりついたままでいます 暴力の描写がすごくいいのが印象的です 暴力や破壊の衝動に当てられた人間の安らぎや心地よさってこんな感じなのかなって、手に取るように同化出来る気がして、うっかりほっこりしてしまった 『熊の場所』 前回読んだ本の中で引用されていた作品のため、この短編読みたさに手に取りましたが、インパクトが凄すぎた 小学校の同級生の少年が、猫を殺しているのではないか? と疑惑を持ち、その動向を探るうちに凄く仲良くなり、彼の破壊衝動が自分に向けられつつあることを愉悦を感じるようになるも、更に奇妙な事件が起きる…という、展開がまるで読めず、事態はどんどん悪化し、よりおぞましい事が立て続けに起きる話なのですが、“次はどうなるんだ?”って楽しみに読んでしまう 小動物が殺される話など、普段なら不快でたまらないはずなのに、語り口の懐述の独特な疾走感が病みつきになる、読めてしまう、そして面白い 最後に彼の死に顔を知ってたのは、その姿を発見して昔のように観察しており、それを何食わぬ顔で隠していたのだろうか だとしたら、語り手は完璧に“熊の場所”を克服したのだと言える 『バット男』も『ピコーン!』も作中で起きてることが、たまらず嫌なことばかり、でもそれに相対する語り手のある意味、健気さがたまらなく愛おしい 舞城王太郎さん、凄く好きになってしまった
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え、純文学なんですか? (定義がよくわかってない) 主人公視点での語り口調は物語の世界に入りやすかったです
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読み終わると、夏目漱石の夢十夜のような、神秘性を感じさせる怪談のような読後感がありました。 凄惨な暴力と恐怖を目で追い、取り憑かれた人間の終着を見せる「熊の場所」。 人生の弱肉強食のイメージの伝染。弱者になりたくないと乞い願う「バット男」。 恐怖に乗り込み、得たものと失ったもの...
読み終わると、夏目漱石の夢十夜のような、神秘性を感じさせる怪談のような読後感がありました。 凄惨な暴力と恐怖を目で追い、取り憑かれた人間の終着を見せる「熊の場所」。 人生の弱肉強食のイメージの伝染。弱者になりたくないと乞い願う「バット男」。 恐怖に乗り込み、得たものと失ったものを思い出す「ピコーン!」。 私は恐怖に負けるタイプだと思いました。
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