商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2002/06/05 |
JAN | 9784087753042 |
- 書籍
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評伝 坂口安吾
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評伝 坂口安吾
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筑摩版安吾全集の編集者でもある七北先生による安吾評伝。 200数頁と短く、分量としては日本文学アルバムみたいな感じ。 特にブレイク以前の安吾周囲を十分に掘り崩していあって、 どの時期にどういう人たちと付き合っていたのかがよくわかる。 特に、アテネ・フランセ時代のころが綿密に書い...
筑摩版安吾全集の編集者でもある七北先生による安吾評伝。 200数頁と短く、分量としては日本文学アルバムみたいな感じ。 特にブレイク以前の安吾周囲を十分に掘り崩していあって、 どの時期にどういう人たちと付き合っていたのかがよくわかる。 特に、アテネ・フランセ時代のころが綿密に書いてあるのがポイント高い。 また、自伝的作品にある誇張にもちゃんと触れていて、 作品内ではオーバーアクトをしがちだが、 実生活は情に厚い安吾の姿がよくわかる。 ただ、不満点もあって、 筆者は安吾の文学は「悲しさ」「絶対の孤独」を希求するものであり、 それ以外はすべて余技と切り捨てていること。 戦前~戦後の風俗誌や社会時評を切り取った時代性を評価していない。 評伝として描くのであれば、作品評価の変遷をきちんと章を立てて堀崩すとか、 同時代にどのような評価がされたのかを精緻に抜き出すとか、 自分の好みに偏らないようにするべきじゃなかったのかナ。 この評伝では、安吾全集を読んだ時のような「広い」感じが全しなくて、 もの凄く狭い領域だけを掘り進んでいた、セセコマシイ人物のように見えてしまう。 巻末の付録年表はコンパクトにまとまっていて、使いやすい感じ。 評伝としては十分なレベルだと思わないけど、 ユニークな点、使いやすい点があるので、ブクログでは★三つにしました。
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