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サマルカンド年代記 『ルバイヤート』秘本を求めて ちくま学芸文庫
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サマルカンド年代記 『ルバイヤート』秘本を求めて ちくま学芸文庫

アミン・マアルーフ(著者), 牟田口義郎(訳者)

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サマルカンド年代記 『ルバイヤート』秘本を求めて ちくま学芸文庫

1,650

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2001/12/10
JAN 9784480086693

サマルカンド年代記

¥1,650

商品レビュー

4.5

2件のお客様レビュー

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2024/05/16

図書館で借りた。 サマルカンドについて知りたくて検索したらHitして、なんとなくで借りた本。同じちくま学芸文庫から出ている『アラブから見た十字軍』も書いているアミン・マアルーフが著者。 本書は小説で(意外だった)、前編と後編で舞台年代が大きく変わるのが特徴的な構成だ。前編は中世、...

図書館で借りた。 サマルカンドについて知りたくて検索したらHitして、なんとなくで借りた本。同じちくま学芸文庫から出ている『アラブから見た十字軍』も書いているアミン・マアルーフが著者。 本書は小説で(意外だった)、前編と後編で舞台年代が大きく変わるのが特徴的な構成だ。前編は中世、ペルシャの四行詩集『ルバイヤート』が中国の紙を用いてサマルカンドの工房で創られる。そしてセルジューク朝の混乱…。後編は打って変わって近現代1900年前後、アメリカ人の舞台となる。両親が『ルバイヤート』のファンだという青年が『ルバイヤート』を求めるドラマ。そしてタイタニック…。 面白い本に出会ったなと感じたが、元々の「サマルカンドについて知りたく」というニーズにはミスマッチだったかも。とりあえずルバイヤートも借りてみよう。

Posted by ブクログ

2019/11/05

手持ち単行本はリブロボート版で、その出版社はなくなりましたが、別の文庫に収録されててよかった。 歴史や動乱に翻弄される、あるいは動乱を起こす側の人々の物語が、巻を措く能わずとなる勢いで語られます。 このおもしろさはどこかで味わったような、と思ったら塩野七生さんの地中海三部作です...

手持ち単行本はリブロボート版で、その出版社はなくなりましたが、別の文庫に収録されててよかった。 歴史や動乱に翻弄される、あるいは動乱を起こす側の人々の物語が、巻を措く能わずとなる勢いで語られます。 このおもしろさはどこかで味わったような、と思ったら塩野七生さんの地中海三部作ですね。 あの感じに似てます。しかも「ルパイヤート秘本を求めて」ですから、私がはまらないわけがない。 あるいは、アサシン教団の方に心惹かれる方もいると思います。 ストーリーはもちろん、イスラムの文化が匂う語り言葉のかっこよさにも惹かれます。例えば ”ハイヤームは名を明かすのをためらい、口実を捜して空を仰いだ。うすい雲が三日月にかかったところだった。沈黙、そして深い息。思いにふけり、ひとつずつ星の名を挙げ、群衆から遠く離れているかのよう。一団は彼を取り巻いた。何本かの手が触れる。彼はわれに返った。  「わたしはオマル。ニーシャープールのイブラーヒームの息子だ。では、そういうおまえは、いったいだれだ」”     (ここからネタばれ)そうして翻弄されたあげく、痛ましいというほかないラストに至ります。 失われたものの大きさに胸が痛み、なんとか避けることはできなかったのかと本気で落ち込み、しばらくして、ああ、これは物語だったと思い出しました。 失われる以前に、"それ"はフィクションのはず。 なのに思い出してまた胸が痛む。  こんなに入れ込んだのはほんとに久し振りです。 しかも私の場合、喪失感の主因は人ではなくもうひとつの「もの」だ。

Posted by ブクログ

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