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ヨーロッパ(1) 古代
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ヨーロッパ(1) 古代

ノーマンデイヴィス(著者), 別宮貞徳(訳者)

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ヨーロッパ(1) 古代

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商品詳細

内容紹介 内容:古代
販売会社/発売会社 共同通信社
発売年月日 2000/01/29
JAN 9784764104471

ヨーロッパ(1)

¥4,620

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2013/03/11

ヨーロッパの境界については、諸説がある。何をもってヨーロッパとするのかは一概には決められない。民族によって、あるいは地理的な位置によって、ヨーロッパを定義する様々な説を俎上にのせながら、著者はそのどれもが問題点を含んでいることをあきらかにしていく。まず、この時点で、おおかたの読者...

ヨーロッパの境界については、諸説がある。何をもってヨーロッパとするのかは一概には決められない。民族によって、あるいは地理的な位置によって、ヨーロッパを定義する様々な説を俎上にのせながら、著者はそのどれもが問題点を含んでいることをあきらかにしていく。まず、この時点で、おおかたの読者は自分が今まで漠然と考えていたヨーロッパというものが如何にいい加減なものであったかを知らされることになる。さらに、著者はヨーロッパのことを大陸から突き出た半島と呼ぶのだが、そう呼ばれてみると、われわれがヨーロッパと感じている地域が相対的に小さく感じられてくるのは不思議である。けれども、なんと多くの民族がこの土地を手に入れるためにはるばると大陸からやってきたことか。また、それはなぜか。ギリシア文明といえば、ヨーロッパの祖のように考えられているが、果たしてそれは正しいのだろうか。現在、ヨーロッパを考えるとき、キリスト教という枠組みを抜きにしては考えられないが、その考え方に本当に正当性があるのか。ローマ帝国の、或いはイスラム教の果たした役割とは。著者の問いかけは、今まで深く考えないままに抱いていた既成概念を揺さぶり続ける。トルコ、スペイン、ハンガリー等の諸都市を訪れ、ヨーロッパの境界について自分なりに関心を持ち続けてきたことが、丁寧な叙述のもと、整理され解説されていくのに知的な興奮を感じずにいられなかった。次巻の刊行が待たれるシリーズである。

Posted by ブクログ

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