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たびたびの旅
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たびたびの旅

安西水丸(著者)

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たびたびの旅

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 フレーベル館
発売年月日 1998/10/16
JAN 9784577701393

たびたびの旅

¥1,760

商品レビュー

3

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2021/10/15

「度」と「旅」をかけたいい題名だ。 まず最初に言っておくと 途中で違和感を覚え本を読むのをやめた。 代官山や青山で酒を飲むあたりから。 実はその前の日本や世界の旅先での話から 何か鼻につくものがあった。 「ブルジョワ」とか「業界」とか 「セレブ」とかそんな世俗的な匂いだ。 書かれ...

「度」と「旅」をかけたいい題名だ。 まず最初に言っておくと 途中で違和感を覚え本を読むのをやめた。 代官山や青山で酒を飲むあたりから。 実はその前の日本や世界の旅先での話から 何か鼻につくものがあった。 「ブルジョワ」とか「業界」とか 「セレブ」とかそんな世俗的な匂いだ。 書かれたのが1998年頃だからバブルの残り香が あったのかも知れない。 安西水丸の本は初めて読む。 自分で望んで求めた本だ。 安西水丸はWOWOWの映画紹介で 小山薫堂と一緒に出ていたので知っていた。 ショウケンが表紙の「不良読本」の中の 印象深い漫画の作者と同じだとは後で知った。 飄々とした書き方と少しを距離を置いた 物言いに味があると思った。 しみじみしたものを読みたかったのだ。 昔読んだつげ義春や藤原新也の 温泉紀行本みたいな。 あるいは天野祐吉のようなもの。 中野孝次の「清貧の思想」 加島祥造の老子でもいい。 それらとはどこか色合いが違っていた。 いま自分が何を求めているのか それを認識させてくれたという点で 読んで良かったと思う。 本とはそういう反面教師的な価値もある。 第3章の温泉の話は面白そうなので 読んでみようと思う。 ちなみに四谷のおいしい酒と料理を出す お店の話は印象深かった。 画家の谷野文子の話が出てくる。 「いい日本酒を飲みながら絵の話を するのはたまらなく楽しい」 「スーチンの絵ですごく強く風の吹いている 風景画あったでしょう」 「ああ、あれはたしか『風』ってタイトル だったよね」 「酒を飲んでいる時のこんなあやふやさも 好きだ」 「そうだったかしら。たしか道が一本あって、 遠くの木が荒っぽいタッチで描かれていて、 まるで風の唸る音が聞こえてきそうな絵だったわ。 風の強い日があると、いつもその絵のことを 思い出すのよ」 「一枚の絵に対してのこういった感想は どんな評論家の言葉よりいい」

Posted by ブクログ

2014/08/23

水丸さんの絵、大好きです。 早すぎる死が悲しい。 時を変え、場所を変えてぐたぐだと罪のない話をしながらお酒を美味しそうに飲んでる水丸さんの姿が浮かんできます。 天国でも飲んでるのかなぁ。

Posted by ブクログ

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