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大政奉還 徳川慶喜の2000日
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日本放送出版協会/ |
発売年月日 | 1997/11/21 |
JAN | 9784140803417 |
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大政奉還
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童門冬ニ先生の 「大政奉還 徳川慶喜の2000 日」を再読しました。何度読んでも、色々と面白さと学びがあります。2024年9月 (1)慶喜の性質を改めて知って偉大な政治家だったとわかった。理由は、 事実と虚偽の間に第3の道を探し求め、そこには真実があると考えその実現に努めた...
童門冬ニ先生の 「大政奉還 徳川慶喜の2000 日」を再読しました。何度読んでも、色々と面白さと学びがあります。2024年9月 (1)慶喜の性質を改めて知って偉大な政治家だったとわかった。理由は、 事実と虚偽の間に第3の道を探し求め、そこには真実があると考えその実現に努めたこと、1歩 後退 2歩前進という戦略性に加え、国際情勢に明るく先見力の優れた存在であったことである。 (2)ビジネスなどの各種折衝時の参考になる点、それらは、 物事の決断は天の時、地の利、人の和が揃ったときが最善である。 グローバルにものを見て ローカルに考える、グローカルな目を養い、折衝は自分の主張を、 どこまで後退させるか減算方式でやること。他人が自分をどう見ているかは自分ではどうすることもできないので、見られ方が肝要である。 (3)自分の中では島津斉彬の評価が下がり、久光は評価が上がった。なぜなら、 斉彬は、海外の技術を学んで、阿部正弘や徳川斉昭らと親交を結び、日本の行く末を案じていたので、名君であると思っていた。しかし、篤姫を人身御供に捧げたようなものである。彼は自分の目的のために、一橋慶喜を次期将軍にするよう 、大奥の世論もそのように仕向けて欲しいと篤姫に吹き込んだということです。なぜ、そこまでしなければいけなかったかが疑問である。 久光は生麦事件の処理が臨機応変で、その後の薩英戦争の対応も素晴らしい。天皇のもとで自分が将軍になる野望を持っていたが、慶喜やその他諸侯との折衝の中で、無位無冠にも関わらず、対等の行動力を示したことである。大久保利通を引き上げたことも評価できる。 (4)幕末明治維新の歴史は世界の複雑な要素が絡んでいるので、関連性を更に深めたい。 特に、 アメリカの南北戦争、ペリー来航時のイギリスのアヘン戦争、それ以前のフランスの革命、ロシアの南下策などなど、そのあたりの日本との関係性を更に学んでみたい。 以上 2022年7月の感想 この本を、興味を持って、読み進めるうちに、幕末から明治維新にかけての歴史的事件の概要とそれらの背景や偉人達の心意気が少しずつ理解できつつあります。 やはり、大変なことが起きたのだという事がわかりました。 この本を契機に、近代日本史の更なる理解を進めようと思っています。著者に感謝いたします。
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今まで小説・資料関係を読んでみて、自分の中に残ったイメージ。 徳川慶喜は卑怯で弱虫。 そういう描かれ方ばかり。 で、「本当にそうなのか?」と疑問に思ったわけです。 これを読んで、そこまで慶喜ってすごい人だったのかなあという疑問も 沸き起こりつつはありますけども、ちょっと、ああ良...
今まで小説・資料関係を読んでみて、自分の中に残ったイメージ。 徳川慶喜は卑怯で弱虫。 そういう描かれ方ばかり。 で、「本当にそうなのか?」と疑問に思ったわけです。 これを読んで、そこまで慶喜ってすごい人だったのかなあという疑問も 沸き起こりつつはありますけども、ちょっと、ああ良かった、と。 しっかり慶喜サイドから描かれているので、今までの悪いイメージを払拭してくれました。 榎本武揚の蝦夷共和国もそうだけれど、公武合体とか 慶喜の思い描いていた『第三の道』が実現していたら、面白かったのに。 現代日本に至るまでにそれが残っているかは別としても。 もしと言っても仕方ないのは分かっているけど、つい考える。 もし実現していたら。
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