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売色使徒行伝 山田風太郎傑作大全5 廣済堂文庫
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売色使徒行伝 山田風太郎傑作大全5 廣済堂文庫

山田風太郎(著者)

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売色使徒行伝 山田風太郎傑作大全5 廣済堂文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 廣済堂出版
発売年月日 1996/09/01
JAN 9784331605370

売色使徒行伝

¥566

商品レビュー

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2023/05/14

山田風太郎『売色使徒行伝 山田風太郎傑作大全5』(細谷正充解説,廣済堂文庫 平成10年 2刷)の感想。 「姫君何処におらすか」 「スピロヘータ氏来朝記」 「邪宗門仏」 「奇蹟屋」 「山屋敷秘図」 「売色使徒行伝」 切支丹物6篇を収録。どれも楽しめた。山本タカトのカバーイラストも内...

山田風太郎『売色使徒行伝 山田風太郎傑作大全5』(細谷正充解説,廣済堂文庫 平成10年 2刷)の感想。 「姫君何処におらすか」 「スピロヘータ氏来朝記」 「邪宗門仏」 「奇蹟屋」 「山屋敷秘図」 「売色使徒行伝」 切支丹物6篇を収録。どれも楽しめた。山本タカトのカバーイラストも内容に似つかわしくとてもいい。 解説にもあるが、「姫君何処におらすか」と「山屋敷秘図」が双璧だろう。 「姫君何処におらすか」は構成がうまい。宣教師ベルナルド・プティジャンの書簡から始まり、徐徐に不穏な気配が濃くなり、パオロ徳蔵・ドミンゴ孫八・ジワン市兵衛が登場するともう完全に異様な雰囲気に引き込まれそのまま最後まで惹き付けられる。 「山屋敷秘図」はフェレイラとキアラの問答・キアラの転ぶ場面が圧巻である。 初出は「売色使徒行伝」が昭和四十八年、「姫君何処におらすか」が昭和三十一年、「山屋敷秘図」が二十五年で、他は二十四年とある。そういわれると「売色使徒行伝」には微妙な熱っぽさが感じられず、玄人の技量に任せて書き流した作のようにも見える。 「邪宗門仏」の結末はよく飲み込めなかった。解説にある様な単純な奇蹟という解釈でよいのだろうか。

Posted by ブクログ

2014/09/29

敬虔な、あるいは盲目的な信仰心に対する、作者の嫌悪に満ち満ちた作品群。 「山屋敷秘図」の中で「岡本三右衛門の具陳した転宗法の特徴は、奉教人を殉教の英雄にしないことだった」というくだりがあるのだが、遠藤周作も「白い人」の中で同様の事を言っており、よもや糞尿塗れの娯楽小説と芥川賞作...

敬虔な、あるいは盲目的な信仰心に対する、作者の嫌悪に満ち満ちた作品群。 「山屋敷秘図」の中で「岡本三右衛門の具陳した転宗法の特徴は、奉教人を殉教の英雄にしないことだった」というくだりがあるのだが、遠藤周作も「白い人」の中で同様の事を言っており、よもや糞尿塗れの娯楽小説と芥川賞作品とが図らずも同じような事を語っていたとは、天帝も御照覧あれといったところか。 「姫君何処におらすか」は二段落ちになっていて、一段目はなるほどと思わなくもないが、ダメ押しの二段目は「おおう、、、」としか言いようがない。 「売色使徒行伝」は、片や江戸切支丹史における最後の火花として幕府を驚かせた奉教人、片や江戸における隠し売女の主犯という、まったく逆ベクトルの道を進んだわりには、行き着いた先が同じだったという、まるでコントのような結末を迎える二人の同心の物語。

Posted by ブクログ

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