商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 朝文社/ |
発売年月日 | 1995/09/17 |
JAN | 9784886951311 |
- 書籍
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日本の正統
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日本の正統
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タイトルのようなものがわかりにくい世の中だなと思っていた時に本屋で見かけたので買った。日本の正統について富岡と新保という二人の論客が対談じている。片方の富岡という人はクリスチャンで、キリスト者の観点が色濃い。確かに現代の社会的な枠組みやなにやらは、殆どキリスト教の枠組みだから、そ...
タイトルのようなものがわかりにくい世の中だなと思っていた時に本屋で見かけたので買った。日本の正統について富岡と新保という二人の論客が対談じている。片方の富岡という人はクリスチャンで、キリスト者の観点が色濃い。確かに現代の社会的な枠組みやなにやらは、殆どキリスト教の枠組みだから、そこに立脚することで、現実とは別に話が通るだろうし通し易い。個人的には若干、保留なんだけれど、論旨に日本にはキリスト教的絶対の不在みたいなところがあるということなので、それを持っているキリスト者としての尺度で日本の正統を探っている。こういう論調を聞いていると、本文で言及は無いけれどG・Kチェスタートン「正統とは何か」を読みたくなるような気もする。ただ、もう読めば読むほど、西洋の話は聖書であるとか、キリスト教的なものをわかってないと、肝心なところを汲めないで通り過ぎているような気がするし、そう述べられている。日本にも浄土真宗というのが一神教的で、そういう感覚が無くは無いとかいう話もあったけど、日本仏教の最大勢力の中に一神教的なものを見出そうとしているだけなのかもしれない。ただ、日本の混沌とした無神論とも言い切れない宗教観が好きではないのは読んでいて分かる。日本の今をビニールハウスに喩えている辺りはあ〜なるほどなと思ったり。切り口とか視点とかはとても面白かった。
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